学校からの視力測定の結果をもらってきて、「えっ!こんなに視力が悪くなったの?」とビックリしたお母さん、多いと思います。
こどものうちは、メガネで視力矯正するのが一般的ですが、
バスケットボールや、バレーボールなど、激しいスポーツを頑張っている子供達は、時にはメガネがケガの原因になってしまったり、プレーの妨げになることもあり、コンタクトレンズにできないかしら?と悩んでいるお母さんたちも多いようです。
そこで、「小中学生の子供達とコンタクトレンズ」について、調べてみました。
子供に初めてコンタクトレンズを作る時期はいつがおすすめ?
初めてコンタクトレンズを作る年齢は一般的には高校生以上といわれています。
なぜ、小学生や中学生にはコンタクトレンズはだめなのでしょうか?
【子供にコンタクトレンズをお勧めしない理由】
①目に送れる酸素の量が少なくなる
コンタクトレンズは、眼に直接レンズ(異物)をのせます。
レンズいれると目に送れる酸素の量が裸眼に比べるとかなり少なくなってしまいます。
大人でも、目の酸素不足がひどくなると、角膜の細胞が死んでしまいます。
(角膜の細胞は死んでしまうと、復活できない)
ましてや子供の眼はまだ、成長をしています。裸眼にこしたことはないといえます。
②小中学生は衛生観念が高くありません。
コンタクトレンズを装着するときに雑菌がついた手でレンズを入れると、
その雑菌がレンズの裏面で増殖し、角膜の傷に付けば角膜炎を起こします。
コンタクトレンズを扱うときは、石鹸で手をきれいに洗ってから。
レンズはきれいにきれいにしておかなければいけない。
ましてや、友達とカラコンを使い回したりするのは、もってのほか、厳禁!
常に清潔にしていないといけないという認識がありますか?
③装着時間の管理ができないため。
コンタクトレンズは、つけてしまうと、よほど目が痛くなったり、
ゴロゴロしない限り、快適で、装着時間が長くなりがちです。
コンタクトレンズの連続装着は、眼への酸素不足を招き、
眼の乾燥等から、眼を傷つけてしまったり、角膜の細胞が死に減少させてしまったりします。
学校から帰ったら、コンタクトレンズをはずす。
スポーツが終わったら、コンタクトレンズをはずす、といった自己管理ができますか?
上記のような自己管理できるのは高校生くらいからだと思われるため、コンタクトレンズは早くて高校生くらいからがいいのではないかといわれています。
高校生でも、衛生面、装着時間など自己管理ができてるか?といえば、怪しいのですが…
コンタクトレンズは、“眼の上に直接「異物」をのせる”ものです。
コンタクトレンズをさせるときは、この認識をしっかりうえつけましょう。
小学生、中学生でもコンタクトレンズは作れる?
眼科医の中には、上記の理由から、小学生・中学生にはコンタクトレンズは作らせてくれないところもあります。
でも近年は、バスケットボール、バレーボール、サッカーなどなど、
小さい頃からスポーツを頑張っている子供たちも多くなりました。
メガネをバンドでとめたり、ゴーグル型のメガネをしたりして対応している子供たちもいますが、やはりメガネをしていると、視界が邪魔されたり、レンズが割れたりして、逆に危険な場合がある事も事実です。
私の娘は、ミニバスをしていましたが、やはり、ボールを取り損ねて、顔に当たったり、相手と接触して、メガネが壊れたり、メガネで顔をケガした子もいました。
もう一人の娘は卓球していましたが、相手との接触などでのけがは無いものの、ボールの打ち合いのスピードが速くなると、やはりメガネだと、ずれたり、視界の端の方が見えにくくなり、打ちにくいといっていたこともあります。
なので、うちの子供達のお友達の中にも、小学生からコンタクトレンズをしてスポーツをしていた子が、何人かいましたね。
小学生・中学生でコンタクトレンズを作った親に聞いてみると、
スポーツでどうしてもメガネでは都合が悪いから。。と事情を説明して、処方箋をつくってもらった人が多かったです。
でも、やはり、基本的に眼科医は子供の時からコンタクトレンズをつける事には、否定的なので、
①半年に一回は必ず定期検診を受ける事。
②ワンディの使い捨てコンタクトレンズにして、スポーツの時だけの装着にすること。
普段は、メガネにする。
③レンズのつけはずしのときは必ず石けんで手を洗い、衛生面に気をつける
の条件のもと、コンタクトレンズをつくってもらい、使っていました。
初めてのコンタクトレンズの作り方
コンタクトレンズは、コンタクトレンズのお店に直接行っても買うことはできません。
まずは、眼科医にいって処方箋をつくってもらわなくてはなりません。
かかりつけの眼科医がある場合は、その眼科医で処方箋を作ってもらい、その眼科医提携のコンタクトレンズ店(眼科医の横に小さなお店が併設されている場合があります)で購入。
もしくは、眼科医で、コンタクトレンズを取り寄せてもらう。
アイシティーなど、ショッピングセンターにあるコンタクトレンズショップで買いたい場合は、提携している眼科が同じショッピングセンターに入っている場合が多いです。
まずは、アイシティーなどのコンタクトレンズショップに行って、「コンタクトレンズを作りたい」と言いましょう。
私が行っているアイシティーでは、作る手順と、提携の眼科医の場所を書いたファイルをくれて、それを持って、指定の眼科医に行くように指示してくれました。
子供の場合は、作ってくれない眼科もあるので、かかりつけの眼科に相談するか、かかりつけ医が無い場合は、事前に電話して聞いてみましょう。
ちなみに、コンタクトレンズの金額だけで言えば、
私の経験した感じでは、総合病院内の眼科>開業医眼科医>アイシティーなどの量販店
の順でコンタクトレンズを作ると、高い!という感覚があります。
でも、開業医などでも、良心的に割引してコンタクトレンズを販売しているところもあります。
子供のコンタクトレンズを作る場合は、ちゃんと定期検査にも行けるお医者さんで処方箋を作ってもらい購入するようにしましょう。
※ネットで、安くコンタクトレンズを買えるお店もありますが、子供の場合は、定期的に検診を受けさせたいのと、本当にそのレンズがあっているのかが分からないので、子供のコンタクトレンズは、ネット通販で買うのはおすすめしません。
まとめ
子供のコンタクトレンズはやはり、「どうしても必要性がある場合限定」が好ましいようですね。
作る場合は、衛生面の指導、装着時間の管理、ワンデーの使い捨てコンタクトにする。
そして、必ず定期検診は受ける!!
そして、メガネも必ず作って、なるべくコンタクトレンズの装着時間を少なくするようにしましょう。
これをしっかり守れるようなら、コンタクトレンズの購入を検討されてはいかがでしょうか?
ぜひ、お子さんの大事な目を守ってあげてくださいね!