今日は「土用」特に「夏の土用・土用の丑(どようのうし)」についてお話しします。
土用って聞いたことありますか?
実は、季節の変わり目にあたる特定の期間を指しているんです。
年に4回、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間が土用と呼ばれています。
この期間は、古代中国の五行思想に基づいており、土公神が支配するとされています。
なので、土を動かす作業は避けるべきといわれています。
また、夏には土用の丑の日に、一斉に「ウナギを食べて夏を乗り切ろう!」と飲食店やスーパーが売り出します。
また、丑湯(うしゆ)という薬草風呂に入る習慣もあります。
土用の由来や意味を知ることで、なぜこの期間に特別な注意が必要なのかがわかります。
こちらでは、
・土用の期間に避けるべきこと
・土用に避ける 土を動かす作業と避ける理由
・新しいことを始めるのを控える理由
・土用の丑の日に食べるもの
・鰻の栄養と夏バテ防止効果
・丑湯(うしゆ)の効果と入浴方法
・土用期間中の体調管理のポイント
についてお伝えします。
土用の期間に避けるべきこと
土用の期間中には、特定の活動を避けることが推奨されています。
特に土を動かす作業や新しいことを始めることは避けるといわれています。
また、新しいことを始めるのも、この時期は不安定なエネルギーが流れているとされるため、避けるべきとされています。
<h3>土用に避ける 土を動かす作業と避ける理由</h3>
土用の期間中に土を動かす作業を避ける理由は、古代の信仰に基づいています。
土公神が土を支配するこの期間に土を動かすと、災いが降りかかると信じられています。
具体的には、柱立て、基礎工事、壁塗り、井戸掘りなどの作業が該当します。
私は草むしり、畑を耕すなども土用の間は避けています。
これらの作業を避けることで、家庭や事業に悪影響を及ぼすリスクを減らすことができます。
<h3>新しいことを始めるのを控える理由</h3>
土用の期間中に新しいことを始めるのを控える理由は、エネルギーの不安定さにあります。
この時期は、季節の変わり目であり、体調や気持ちが不安定になりやすいとされています。
そのため、転職、結婚、新居購入、大きな金額の買い物、契約などの大きな決断や契約は避けるべきとされています。
具体的な事例やアドバイスを知ることで、土用の期間をより安心して過ごせますね。
土用の丑の日に食べるもの
夏の土用の丑の日には、鰻を食べる習慣があります。
夏の場合は立秋前の「18日間」を指します。
この期間中の「丑の日」にあたる日が「土用の丑の日」とされています。
他にも“しじみ”や「う」のつく食べ物を食べるということで“うどん”“ウリ科”のキュウリやスイカ“梅干し”“馬肉(ウマ)”“牛肉(ウシ)”などを食べる風習もあります。
<h3>鰻の栄養と夏バテ防止効果</h3>
実は天然うなぎは秋から冬にかけての10?12月ごろが脂がのって美味しいといわれています。
江戸時代に、夏場に売れ行きが悪くなるうなぎ屋が、うなぎの売れ行きを上げるために「丑の日にうなぎを食べると良い」という宣伝をし、広まったといわれています。
ウナギ屋の販売戦略だったとは、ちょっとびっくりですよね(笑)
ただ、販売戦略というだけではなく、実際に鰻は栄養価が高く、夏バテ防止に効果的な食材としても知られています。
ビタミンAやE、DHA、EPAなどの栄養素が豊富に含まれていて、これらが体力回復や免疫力向上に寄与します。
特にビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を保つために重要であり、夏の強い紫外線から肌を守る効果も期待できます。
栄養的な面でも暑い夏を乗り切るためにもウナギを食べるというのは理にかなっているということですね。
丑湯(うしゆ)の効果と入浴方法
土用の期間中には、薬草を入れた風呂に入る「丑湯(うしゆ)」が推奨されています。
「丑湯」に入ると、無病息災で一年間元気に暮らせるといわれています。
これは、体調を整え、夏バテ防止や疲労回復、リラックス効果を高めるためです。
丑の日の薬草風呂には、桃の葉を入れた「もも湯」が有名です。
桃の葉には消炎効果や収れん作用があり昔からお肌に良いといわれています。
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土用期間中の体調管理のポイント
土用の期間中は、体調管理が特に重要です。
季節の変わり目であるため、体調を崩しやすくなります。
適度な休息を取り、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
また、無理をせず、リラックスする時間を持つことも重要です。
具体的なアドバイスや実践方法を知ることで、土用の期間を健康に過ごしましょう!